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コラム

分譲マンションを賃貸に出す場合、駐車場はどうなるの?

2024.04.09

賃貸経営

あなたの持ち家である分譲マンションを賃貸に出すことになったとき、一緒に駐車場を貸し出すことができれば、借主である入居者にとっては大きな付加価値になります。そのようなことはできるのでしょうか? ケースバイケースですが、駐車場に空きがある場合は、できる可能性があります。ここでは、どのようなケースがあるのかを紹介します。

分譲マンション、でも駐車場は賃貸

分譲マンションでは多くの場合、駐車場は賃貸契約で運営されています。個人が所有できる「専有部分」と、分譲マンションオーナー全員の共有となる「共有部分」に分けられ、「共有部分」はマンションの管理組合が運用管理を行っていることが一般的です。
これは、国土交通省のマンション管理会社標準規約で定められており、それを元にマンションごとの管理規約で管理や運営の方法が決められています。

ケース1 入居者がマンションの管理組合と直接契約する

まず最初のケースは、「オーナーを介さず、入居者がマンションの管理組合と直接契約をする」という方法があります。このケースの場合、オーナーには特に手続きは発生しませんが、まれに押印が求められる場合があります。駐車場料金の支払いも、入居者が直接マンションの管理組合に行います。

ケース2 オーナーがマンションの管理組合と契約し、オーナーが入居者に転貸する

もうひとつのケースは、「オーナーがマンションの管理組合と契約後、借主である入居者に転貸する」という方法です。この場合はオーナーがマンションの管理組合と契約手続きを行う必要があります。入居者は、物件の家賃と駐車場料金を合わせて賃貸管理会社にまとめて入金し、賃貸管理会社からオーナーに入金、オーナーがマンションの管理組合へ支払う形になります。

管理規約をしっかりチェック!

ケース1の場合、賃貸管理会社は、入居者が駐車場料金の支払いを遅延・滞納していても、その状況を把握することができません。また、料金の督促や支払いの立て替えも行いません。
この場合、マンションの管理組合の規約によってオーナーが支払いをしなければならないなどの取り決めがあることも。分譲マンションごとに、規約の中に駐車場の使用細則が定められているので、事前に確認しておくと安心です。

まとめ

ここ数年、都心に近い便利な物件ほど駐車場の契約が少なく、マンションの駐車場の空きが増えてきました。管理組合は駐車場の空き区画を有効利用するため、賃貸の入居者が駐車場を希望している場合、区分所有者以外でも借りる事もできるマンションが増えています。
ただしオーナーだけができること、入居者ができることなど、管理規約によって細かく定められていますので、前もって管理組合に相談をしておくことをおすすめします。